糖鎖サプリメントの有用性について
糖鎖サプリメントですが、これはヒトの細胞表面やタンパク質に鎖のように結合している糖を補うことができます。
このような形で存在している糖については今までサプリメントとしてもあまり顧みられてこなかったのですが、実は生体内で重要な働きをしていることが分かってきています。
特に、自己と異物を認識する免疫の仕組みに大いに関係しているとされており、例えば血液型でA型の人の血液はB型の人に輸血すると異物として認識されて固まってしまいますが、これは赤血球表面にある糖が関係しています。
A型の人の赤血球にはN-アセチルガラクトサミンと呼ばれる糖が付加しており、B型の人の赤血球にはガラクトースが付いているのです。
AB型の人はどちらも付いています。
この血液型の例でも分かるように、私たちが普通に炭水化物と呼んでいる糖質には含まれない糖が重要な働きをしている訳です。
つまり糖鎖サプリメントというのは決して砂糖とかでんぷんのような糖を指すのではなく、N-アセチルガラクトサミンやガラクトースはそこに含まれる糖の例です。
ガラクトースは乳糖の構成成分であり例えば牛乳にも含まれますが、それ以外の糖はあまり通常の食物中には含まれていないか、仮に含まれていたとしても多糖類の構成成分の一つであってそれを消化し吸収するための消化酵素をヒトは持っていないものも多く、ヒトが利用しやすい形のサプリメントで摂取することには大きな意味があるのです。